ロッテ交渉権の佐々木千隼 “外れ1位で5球団競合”の実力は

公開日: 更新日:

 佐々木千隼(桜美林大)といえば、今ドラフトの目玉のひとり。一時期は田中(創価大)をも凌ぐ評価をされていた。

 ところが、フタを開けてみれば最初の入札で佐々木を指名した球団はゼロ。田中に5球団が集中したのに加え、独自のドラフト戦略を貫く球団、競合を避けた「逃げの指名」などが重なったがゆえの“悲劇”だった。

 しかし、そこは田中と双璧をなす、アマチュア球界屈指の右腕。今度はクジを外した5球団すべてが外れ1位で佐々木を指名するという、前代未聞の事態となったのだ。

 外れ1位で競合することは珍しくないが、5球団というのは過去最多。ロッテが交渉権を引き当てると、

「不安だったが、光栄。やっとスタート地点に立てた。同世代に日本ハムの大谷くんがいるけど、今は雲の上の存在。早く勝負できるよう頑張ります」

 と安堵の笑みをもらした佐々木。西武の渡辺SDはドラフト後、「佐々木も(5球団指名で)面目を保てたんじゃないのかな」と、その心情をおもんぱかった。田中、柳との「大学ビッグ3」の中でも最もバランスがいいとの評価もある佐々木は、1年目2ケタ勝利の可能性が一番高いといわれる。外れ1位でも5球団が競合したことは胸を張っていい。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  2. 2

    NHK「昭和16年夏の敗戦」は見ごたえあり 今年は戦争特別番組が盛りだくさん

  3. 3

    永野芽郁が“濡れ場あり”韓流ドラマで「セクシー派女優転身、世界デビュー」の仰天情報

  4. 4

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  5. 5

    海星・陣内優翔は長崎県初の“完全男”だが…スカウトが「上位獲得」を渋るワケ

  1. 6

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  2. 7

    綾瀬はるか3年ぶり主演ドラマ「ひとりでしにたい」“不発”で迎えた曲がり角…女優として今後どうする?

  3. 8

    中山美穂「香典トラブル」で図らずも露呈した「妹・忍」をめぐる“芸能界のドンの圧力”

  4. 9

    長崎を熱狂させた海星・酒井圭一さんが当時を語る…プロ引退後はスカウトとして大谷翔平を担当

  5. 10

    安藤サクラ「柄本佑が初めて交際した人」に驚きの声…“遊び人の父”奥田瑛二を持つ娘の苦悩