初ドラフトで森監督が存在感 求心力低下の落合GM蚊帳の外

公開日: 更新日:

 初めてドラフト会議に出席した中日森繁和新監督(61)が存在感を見せた。「大学ビッグ3」の一角、明大・柳裕也を1位指名。入札ではDeNAと競合したものの、森監督が当たりクジを引き当てた。

 前日のスカウト会議では、今夏の甲子園優勝投手の作新学院・今井が最有力だった。が、森監督は「ウチに今一番必要なのは、オレが使いやすい投手。高校生にも素晴らしい投手がいたが、故障なく元気で丈夫そうな投手」と直前の控室で柳に変更したと明かした。

 2位は遊撃手の日大・京田を指名。上位に即戦力を並べた。中日の球団関係者は「今年のドラフトは森監督の意向が色濃く反映された」と言う。外国人補強などの編成権も一手に任されている森監督だが、編成責任者の落合博満GM(62)は何をやったのか。

「以前はスカウトが決めたドラフト1位を引っ繰り返したこともありましたけど、来年1月いっぱいで退団ともいわれていて、球団内で求心力を失っている。今ドラフトは森監督とスカウトが人選を進め、GMは口を挟まずに静かに聞いていた印象です」(前出の関係者)

 ドラフト会議後、森監督は担当の佐藤スカウトとともに東京都府中市の合宿所に駆けつけて指名挨拶。「頼むぞ。中日のドラフト1位のプライドを持って有終の美(六大学リーグ優勝)を飾ってほしい」と伝えたという。最後まで森監督の独壇場。落合GMは影が薄かった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  3. 3

    ドジャース大谷翔平に「不正賭博騒動」飛び火の懸念…イッペイ事件から1年、米球界に再び衝撃走る

  4. 4

    “過労”のドジャース大谷翔平 ロバーツ監督に求められるのは「放任」ではなく「制止」

  5. 5

    巨人が借金生活突入で「日本人メジャー投手」緊急補強に現実味…マエケン、藤浪、青柳の一挙取りも

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  2. 7

    阪神・藤川監督が報道陣と連日の長話…“豹変”の裏に株主総会での「リーダーの資質ナシ」痛烈批判

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 9

    巨人は「分析と対策がまるでダメ」…またも阪神にワンパターンでやり込められる“カモネギ”

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  2. 2

    遠野なぎこさんか? 都内マンションで遺体見つかる 腐乱激しく身元確認のためDNA鑑定へ

  3. 3

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  4. 4

    ドジャース大谷翔平に「不正賭博騒動」飛び火の懸念…イッペイ事件から1年、米球界に再び衝撃走る

  5. 5

    “過労”のドジャース大谷翔平 ロバーツ監督に求められるのは「放任」ではなく「制止」

  1. 6

    酒豪は危険…遠野なぎこが医学教授に指摘された意外な病名

  2. 7

    今度は井ノ原快彦にジュニアへの“パワハラ疑惑”報道…旧ジャニタレが拭い切れないハラスメントイメージ

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    近年の夏は地獄…ベテランプロキャディーが教える“酷暑ゴルフ”の完全対策

  5. 10

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去