メキシコ戦で2安打 小久保監督も悩む“打者大谷”の存在感
侍ジャパンの小久保監督は、来年3月のWBC本大会での大谷翔平(22=日本ハム)の起用に関して、「メーンは投手」と言っている。本大会がプロ野球開幕の直前に行われることを考えれば、無理はさせられない。負担の大きい二刀流起用は所属する日本ハムの了解を得る必要もあり、権藤投手コーチも「登板間に代打待機、というのが現実的」との見解を示している。
「しかし、投げて165キロ、打って22本塁打の大谷のポテンシャルは、つい指揮官に欲を出させてしまう。日本ハムの栗山監督がそうであるように、無理はさせない、と言いながら、結局は二刀流の力に頼りたくなってしまうものですからね。小久保監督が果たして我慢できるかどうか」(マスコミ関係者)
11日のメキシコとの強化試合2戦目。大谷がさっそく指揮官の心を揺さぶった。「3番・DH」で出場すると、初回の第1打席にいきなり左翼線二塁打。快足を飛ばして一塁内野安打で出塁した五回の第3打席は、すぐさま二盗を決めるなど足でも魅せた。結局、4打数2安打2四球。11-4で大勝した日本打線の起爆剤になったのだ。