侍ジャパン正捕手 小久保監督がG小林に“白羽の矢”の真相

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 WBCの組分けと日程が決まった侍ジャパン小久保裕紀監督が、頭を痛めているのが捕手問題である。

 セもパもこれといった選手がいない。そもそも、レギュラーの指針である「規定打席」に到達している捕手は、セではヤクルト中村、パではロッテ田村の2人のみ。打率は田村が・266と突出しているが、それでもリーグ19位だ。中村は.188で最下位。正捕手候補の楽天・嶋は故障から復帰したばかりで、もう誰でもいいよ、という状況だ。

 そんな中、小久保監督が期待を寄せるのが巨人小林誠司(27)だという。巨人の第2捕手だった新人時代に侍ジャパンに初招集。小久保監督はこの時、「巨人には阿部慎之助という大捕手がいるが、17年のWBCを見据えた時、(小林の)動きを見て、ルーキーながら肩の強さ、インサイドワーク、結構思い切ったリードをするという印象を持った。経験を積ませ、将来は巨人でレギュラーを取って、侍でもレギュラーを、という期待を込めた選出」と話していた。以降、正捕手ではないまでも小林をメンバーに入れてきた経緯がある。

「何といっても球界一といわれる鉄砲肩に惚れ込んでいるんです。打率が.212でも、打てる捕手がいないんだから他と大差はない。リードに問題があるともいわれるが、誰が守っても国際大会は相手のことがほとんど分かりませんからね」(NPB関係者)

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