FA3人にマギーまで 巨人“24億円補強”で由伸采配に大重圧
「誰が監督でも勝てる戦力を揃える、そんな補強に映りますよね」
のっけからこう言うのは、巨人ファンのコジロー氏(漫画家)である。山口俊、森福に続いて史上初の3人目のFA選手となる陽岱鋼(29)の獲得も秒読みとするこのオフの巨人の大補強を見て、「球団はよっぽど41歳と若い高橋由伸監督を信用していないんですかね」と言うのだ。
FA補強の前にはトレードで日本ハムから吉川光、さらに新外国人として元楽天主砲のマギーを獲得。総額で24億円以上の資金を投じ、先発投手、中継ぎ投手、内野手、外野手とまんべんなくかき集める念の入れようだ。三塁か一塁を守るマギーに至っては、4番の有力候補であると同時に「(一塁)阿部、(三塁)村田も年齢的にバックアップがいないわけにはいかない」と堤GM。年俸を約2億円も払って“保険”まで用意するというのだから、コジロー氏の感想ももっともだ。
就任1年目を2位で終えた高橋監督は確かに、他球団から見下ろされた。
「今年の巨人はベンチが何かを仕掛けてくるという怖さが全くなかった。動かないのか、動けないのか。同じ1年目でも、(DeNA)ラミレス監督の方がよっぽど不気味さがあった」とは、セ球団の首脳陣だ。