強欲巨人の本領発揮か…“FA3人目”陽岱鋼獲りの損得勘定

公開日: 更新日:

 DeNAから巨人にFA移籍した山口俊(29)と同じくソフトバンクから加入した森福允彦(30)が昨5日、都内のホテルでダブル入団会見を行った。高橋由伸監督(41)と堤GMも同席。森福は「山口(鉄也)さんより登板数を多く投げたいし、ホールド数も争っていきたい」と長年絶対的セットアッパーとして君臨した山口鉄に宣戦布告。山口俊は「1年間ローテーションを守れば、おのずと結果はついてくる」とキッパリ言った。

 すさまじいのは、FA補強はこれで終わらないこと。前日に巨人は、日本ハムからFA宣言した陽岱鋼(29)の獲得にも乗り出していることを表明した。すでに3年以上で総額10億円の条件提示を行っていて「トリプルFA補強」となればプロ野球史上初。他球団を呆れさせている。球団は「センターラインの強化」などと説明しているが、「まずは台湾市場の開拓。これが一番」と、さる球界関係者が言う。

「陽は母国の台湾で絶大な人気を誇る。今年6月には川相監督率いる三軍が巨人としては8年ぶりに台湾遠征を敢行。先月20日には巨人OBと台湾プロ野球OB選抜のチャリティー試合を現地で行い、現ソフトバンク会長の王さん、原、高橋の新旧監督ら台湾でも知られた大物が参加した。ドラフトでは台湾出身のリャオを指名。急速に関係性を深めているのは、野球人気の高い台湾をビジネスのマーケットとして注目しているからです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし