巨人大型補強もV逸3度 長嶋時代「95年3位」と酷似の不吉

公開日: 更新日:

「95年の先発で2ケタ勝利を挙げたのは18勝の斎藤と11勝の槙原の2人。3番手以降がガクッと落ちる成績だっただけに、川口の4勝は痛かった。このオフ、先発ではFAで山口俊、トレードで吉川光を補強したが、実績からして、必ず2ケタ勝利が計算できる投手ではありません。移籍元年の川口じゃないが未知数なわけです。計算できるのはエース菅野一人という先発陣の状況は、95年と同じか、それ以下と言わざるを得ません」

 今オフは4番候補として元楽天のマギーも獲得したが、95年もクリーンアップ候補としてメジャーリーガーのマックとヤクルトからハウエルを補強。しかし、95年はチーム打率・252、防御率3・40。これは貧打に泣いてV逸した昨季の同・251、同3・45とほぼ同じ数字である。95年の開幕は3番の松井から落合、ハウエル、広沢、マックとホームランバッターをズラリと並べた。

「個人の成績はそれほど悪くなくても、打線としてのつながりを欠いた。誰かが大きいのを打てば勝つし、打たなきゃ負けるという打線構成。まるで嫌らしさがなかった。陽岱鋼が加入したとはいえ、攻撃に嫌らしさがないという点では、近年の巨人と似ています」(高橋氏)

 95年の勝率は5割そこそこで3位。優勝は広沢とハウエルが抜けたヤクルトだった。高橋由伸監督(41)が入団する前の話ではあるが、同じような状況で「こけた」前例があるだけに、他球団にも付け入るスキはありそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    日本球界今オフを襲うポスティング地獄…“予備軍”もゴロゴロ、空洞化ますます加速

    日本球界今オフを襲うポスティング地獄…“予備軍”もゴロゴロ、空洞化ますます加速

  2. 2
    佐々木朗希とのただならぬ関係…陰で糸引く「黒幕」は大船渡高時代の韓国遠征まで追いかけた

    佐々木朗希とのただならぬ関係…陰で糸引く「黒幕」は大船渡高時代の韓国遠征まで追いかけた

  3. 3
    ついに国民年金65歳まで納付案が…政府がヒタ隠す「年金積立金250兆円」という都合の悪い真実

    ついに国民年金65歳まで納付案が…政府がヒタ隠す「年金積立金250兆円」という都合の悪い真実

  4. 4
    キムタクを縛り続ける《公称176cm》のデータ…「Believe」番宣行脚でも視聴者の関心は共演者との身長比較

    キムタクを縛り続ける《公称176cm》のデータ…「Believe」番宣行脚でも視聴者の関心は共演者との身長比較

  5. 5
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

  1. 6
    「白鵬の弟子」押し付け合い勃発! あちこちから聞こえる師匠譲りの不穏な評判

    「白鵬の弟子」押し付け合い勃発! あちこちから聞こえる師匠譲りの不穏な評判

  2. 7
    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 8
    キムタク主演ドラマがまさかの1ケタ…“考察”慣れしすぎて王道スポ根が楽しめない?

    キムタク主演ドラマがまさかの1ケタ…“考察”慣れしすぎて王道スポ根が楽しめない?

  4. 9
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 10
    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異

    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異