評論家が指摘 “投手・大谷”抜きでも侍Jは戦力低下ならず

公開日: 更新日:

■栗山監督も立ち上がりの悪さ承知

 昨季、大谷が投げた球数は140イニングで2229球。1イニング平均15.92球だ。同じ代表投手では石川(ロッテ)が162イニングと1/3で2469球、同15.24球。菅野は183イニングと1/3で2863球、同15.64球と明らかに大谷より少ない。しかも、この数字はあくまでイニングごとの球数を平均したもの。大谷は昨季の33失点中、最多は七回の7失点だが、次点は初回、二回でそれぞれ6失点している。

 日ハムの栗山監督も立ち上がりの悪さを承知しており、「あのボール(滑りやすいWBC公式球)だと、翔平は三回くらいまでしか投げられないかもしれない」と、話していた。

「大谷の160キロは日本でもバットに当てられ、ファウルになることが多い。キューバや米国の打者は日本以上に速球慣れしていますからね。WBCのような国際舞台ではむしろ、変化球の制球に長けた菅野などが力を発揮すると思います」(前出の高橋氏)

「打者大谷」の不在は痛手でも、「投手大谷」はいなくても屁でもないというのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性