メジャー仕様意識 日ハム大谷が狙う“40発打法”の落とし穴

公開日: 更新日:

■確率が下がり安定性を欠く

 ミートポイントが捕手寄りにあるのは、大谷の長所でもあった。ボールを体の近くまで呼び込める分、確実性は増し、中堅より左への長打も多かった。だが、ポイントを投手寄りに置けば、打球の飛距離は伸びるかもしれないが、持ち味でもある左方向への打球は減る。球を手元まで見極めない分、正確にとらえる確率も下がる。

 投手としての球速アップを目的としたフォーム改造にしても同様で、歩幅を広げれば反動が付く分、球速は上がるかもしれないが、安定性に欠ける。いま以上に制球に苦しむかもしれないのだ。

 実際、昨季はブルペンで新たなフォームを試したらしいが、球はとっ散らかって、とてもじゃないが実戦で使えるレベルではなかったといわれている。必要以上に球速や打球の飛距離にこだわるあまり、結果としてプラスよりマイナス部分が膨らむようでは意味がない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性