著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

マインツ武藤嘉紀<下>「エゴイストにならないといけない」

公開日: 更新日:

 16年に右ヒザを2度も故障。復帰を果たした今年はしかし、7試合中5試合に先発しながら得点ゼロのままだ。15年夏に移籍して半年間で7点を挙げているだけに焦りばかりが募る。

 ◇  ◇  ◇

「1年目は(トルコ代表MF)マリ(現ボルフスブルク=独)とコンビを組んで『生かし生かされる関係』が構築できていた。今はメンバーがガラリと代わり、どの選手も『自分が、自分が』になりがち。2トップはジョン(コロンビア代表FW)と組むことが多いけど、ジョンは自分でフィニッシュに持ち込みたがるので、なかなか彼からはパスが出てこない。工夫を施さないと難しい」

 そんな中、献身的な仕事でチームの勝利に貢献しようとしても存在感は薄れてしまう。これが武藤の目下のジレンマだ。

「(日本代表監督)ハリルも言っていますが、日本に強烈なストライカーが出てこないのは、日本人という人種がエゴイスティックな部分を嫌う傾向が強いから。でも、外国人選手たちは《エゴイストの集団》と言っても過言ではない(苦笑い)。2月10日のアウグスブルク戦でDFが獲得したPKをMFハイロ(スペイン)が持ってった。結果さえ残せば、より大きなクラブから誘われる。ステップアップのために彼らは平気でそういうことをやる。自分? エゴイストにならないといけないと思います」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  3. 3

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    初の黒人力士だった戦闘竜さんは難病で入院中…「治療で毎月30万円。助けてください」

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が“本塁打王を捨てた”本当の理由...トップに2本差でも欠場のまさか

  4. 9

    “条件”以上にFA選手の心を動かす日本ハムの「圧倒的プレゼン力」 福谷浩司を獲得で3年連続FA補強成功

  5. 10

    吉沢亮は業界人の評判はいいが…足りないものは何か?