有望中学生が集団亡命 野球大国キューバ「国技消滅」の危機

公開日: 更新日:

 昨年7月29日~8月7日、福島で15歳以下が集う野球の世界大会「第3回WBSC U-15ベースボールワールドカップ」が行われ、日本、韓国、米国、パナマ、ベネズエラ、キューバなど計12カ国・地域が参加。

 中学生目当てに、なんと10球団以上のメジャースカウトが訪れたというから青田買いの凄まじさを物語っている。

「球団からは主にキューバとベネズエラの選手を見て欲しいという注文があった」とは、ナ・リーグ東地区球団のさるスカウトだが、大会後にさらに仰天する事件が起きていた。

「優勝したキューバチームの選手17人が亡命したのです。もちろんエージェント(代理人)の手引き。彼らは米国の高校に通うことになる。米国の高校を卒業すれば、ドラフトの対象になるし、仮にドラフトされなくても米社会で生活する基盤ができますからね」(前出のスカウト)

 06年の第1回大会で日本と優勝を争ったキューバも、今回で3大会連続2次ラウンド敗退。メジャーを目指して亡命する選手が後を絶たないことが原因といわれるが、有望な中学生までゴッソリいなくなっては弱体化も当然か。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗