投げ勝ったヤンキース田中 ボストン左腕セールとの因縁

公開日: 更新日:

 27日(日本時間28日)のレッドソックス戦で3年ぶりの完封勝利で3勝目を挙げたヤンキース田中将大(28)のことだ。

 相手の先発は15年の奪三振王(274)で昨季17勝(10敗)のクリス・セール(28)。メジャーを代表する左腕との投げ合いを制した田中は「9割方はセールが勝つと思っていたのではないか。それを覆したかった」と、してやったりの表情で話した。

 実は田中、このセールと浅からぬ因縁がある。昨オフ、ヤンキースが先発陣再建の目玉として白羽の矢を立てたのがセールだったのだ。

 ヤンキース先発陣は田中を筆頭に故障明けの投手が少なくない。田中は昨季、自己最多の14勝(4敗、防御率3.07)をマークし、防御率もリーグ3位と上位に名を連ねた一方で、シーズン終盤は右前腕の張りで登板を回避した。メジャー1年目に痛めた右肘は依然として不安を抱え、その働きぶり(14年から3年間で通算39勝16敗、防御率3.12)は高額な年俸(約26億円)に見合わないこともあり、ヤンキースは田中に代わる安定感のあるエースを探していたのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー