3勝目のダル 続投直訴“125球”に込められたエースの自負

公開日: 更新日:

 レンジャーズ・ダルビッシュ有(30)が好調だ。

 29日(日本時間30日)のエンゼルス戦は6回を3安打2失点、10奪三振で3勝目(2敗)を挙げた。一昨年に受けた右肘のトミー・ジョン(腱の修復)手術から復帰して以来、最多となる125球を投げ、患部に不安のないことをアピールした。

 ダルは微妙な制球に苦しんだとしながらも「六回に3人を歩かせながら、あそこまで(125球)投げさせてもらえたのは驚いた。試されているなと思い、何とかアウトを取りたかった」と振り返った。

 今季6戦目の登板を終えて白星はヤンキース・田中らと並びリーグ4位タイ、41奪三振はレッドソックス・セール(52)、インディアンス・サラザー(42)に次いで同3位に浮上。開幕からの1カ月は、順調な滑り出しを見せている。

■救援陣はこぞって不調

 この調子を維持すれば、サイ・ヤング賞などのタイトル争いに名を連ねる可能性もあるが、ダルは数字以上にチームへの貢献度が大きい。

 今季のレンジャーズの救援陣はこぞって不調。中でも先のWBCでリリーフエースとして米国の初優勝に貢献した昨季38セーブのダイソンは、ここまで7戦で0勝3敗、防御率21.94。3試合で火消しに失敗し、早々と中継ぎに配置転換された。守護神の不振もあって、救援陣の防御率4.94はリーグ11位だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋