田村がやり玉…自力V消滅の伊東ロッテ“捕手3人態勢”の穴

公開日: 更新日:

■元巨人コーチ高橋善正氏「捕手は田村に任せるべき」

 伊東監督は現役時代、西武で20年近く正捕手の座を守り続け、14度のリーグ優勝、8度の日本一に貢献した実績がある。「自分をものさしにするから田村への評価が厳しくなる」との声もある。だが、伊東監督が現役時代の西武と今のロッテとでは、戦力は雲泥の差だ。東映(現日本ハム)で完全試合を達成した元巨人コーチの高橋善正氏がこう言う。

「現役時代、常勝チームで育った監督は、負けが込むことに慣れていない。いきおい、余計なことまでしがちです。点が取れないと打線を組み替えたり、投手が安定しないと捕手を代えたりする傾向がある。特に守りの要である捕手は固定しておくべきです。打線が1、2点しか取れないとなれば、投手は0点に抑えなければという気持ちが強くなり、力みも出てくる。投げるたびに捕手が違うとなれば投球リズムにも影響する。昨年130試合に出場した田村はかなり成長した。至らない点があれば、捕手の経験が豊富な伊東監督が直接指導すればいいのです。投手の負担を軽くするためにも捕手は田村に任せるべきです」

 試合後、林球団本部長は貧打解消のために補強を進めていることを改めて言及したが、今の伊東監督には、やるべき事とやってはいけない事があるようだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 2

    巨人が楽天・辰己涼介の国内FA争奪戦に参戦へ…年齢、実績的にもお買い得

  3. 3

    マエケンの「DeNA入り」が急浮上! 古巣広島まさかのNO、巨人はマー君が足かせで動けず

  4. 4

    DeNA次期監督候補に谷繁元信氏が浮上…南場智子オーナーのイチオシ、本人も願ったりかなったり

  5. 5

    ドジャースの“朗希タンパリング疑惑”で大迷惑!米29球団&日本プロ球団こぞって怒り心頭の納得理由

  1. 6

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」

  3. 8

    メジャー今オフにも「二刀流ルール」撤廃の可能性…ドジャース&大谷翔平に他球団のやっかみ集中

  4. 9

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  5. 10

    ドジャース大谷翔平は“自信のデカさ”も世界一! 二刀流は「自分にしかできない役割」と会見で断言

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    草間リチャード敬太容疑者が逮捕…コンビニバイトと掛け持ちの苦労人だったが横山裕のセレクトに難あり?

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  4. 4

    俺と巨人ガルベスの大乱闘の一部始終…落合博満さんのヘッドロックには気を失いかけた

  5. 5

    マエケンの「DeNA入り」が急浮上! 古巣広島まさかのNO、巨人はマー君が足かせで動けず

  1. 6

    まさかの故障で失意の最中「お前はラッキー」…トシさんの言葉がなければ今の俺はいない

  2. 7

    DeNA次期監督候補に谷繁元信氏が浮上…南場智子オーナーのイチオシ、本人も願ったりかなったり

  3. 8

    米倉涼子の"体調問題"が各界に波紋…空白の1カ月間に一体何が? ドラマ降板情報も

  4. 9

    参政党の党勢拡大に早くも陰り…「聖地」加賀市で“親密”現職市長が惨敗落選の波乱

  5. 10

    公明党が「自民との連立離脱も辞さず」の背景…まさかの“国政撤退”もあり得る深刻事情