打率4割維持のハム近藤生かせない4番中田翔の勝負弱さ

公開日: 更新日:

 開幕から2カ月が経つのに、いまだ4割をキープしているのが日本ハム近藤健介(23)。30日のDeNA戦は、八回に右翼へ二塁打を放って4打数1安打。打率は4割9厘となった。

 日本のプロ野球界で最終的に4割を打った打者はひとりもいない。前人未到の記録を達成する可能性もある打者がいるにもかかわらず、それを生かせないのがいまの日本ハムということになる。

 この日もDeNAのルーキー・浜口以下の4投手の前に完封負け。借金が「9」に膨らんだ最大の要因は、4割打者の近藤の後ろを打つ4番・中田(28)だろう。

 昨夜も初回は2死三塁、八回は2死二塁の得点機にいずれも凡退。30日現在、打率・231、4本塁打、20打点。4番を打ちながら、得点圏打率にいたっては・184とふるわない。

 中田の勝負弱さに関していえば、110打点でタイトルを獲得した昨季ですら、「稼いだ打点と同じくらいの数のチャンスを潰している」との声が内部から上がったほどだ。

 このまま順調にいけば今季中に国内FA権を取得。オフの阪神への移籍は「既定路線」といわれている。本人は好成績を残して阪神や阪神ファンに歓迎されたいと思っているのか、あるいは好成績を残さないとハシゴを外されるんじゃないかと気をもんでいるのか、いずれにせよ力んで精彩を欠いているともっぱらだ。

 今後も近藤が打てば打つほど、近藤を生かせない中田の不甲斐なさが際立つことになる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗