3安打で連敗を阻止 日ハム近藤は他球団も羨む“万能選手”

公開日: 更新日:

 日本ハム近藤健介(23)が、八面六臂の活躍でチームの連敗を「6」でストップさせた。

 12日は「3番・右翼」で出場すると、4打数3安打1打点で、早くも今季3度目の猛打賞。初回は二塁打を放ち、二塁にヘッドスライディングの気迫を見せた。五回にも同点適時打を放つと、それがレアードの今季1号につながるという“好演出”。守っては2点リードの七回2死一、二塁の場面、右前打でホームを狙った二塁走者の上林を、自慢の強肩で補殺に仕留めた。

「初回のヘッスラ? 何とかチームに勢いを……とは思ってなかったんですが、そうなって良かったです(笑い)」

 と、お立ち台でもファンを笑顔にさせた近藤。もっか打率・457。元気のない打線の中、ひとり気を吐いている。

 他球団のスコアラーは「あれだけ器用な選手は珍しい」と、こう話す。

「捕手で入団したが、現在は右翼。三塁がメーンのシーズンもあったし、今年のキャンプでは二塁守備にも挑戦していた。根底にあるのは、横浜高校時代の経験でしょう。横高はそれこそボールの一球一球まで、さまざまな状況を想定させた野球を叩き込む。捕手となれば、なおさら。常にあらゆるケースを想定する思考力が、守備や打撃に生きている」

 まだ23歳。どこまで成長することやら……。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 2

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  3. 3

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  4. 4

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 5

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  1. 6

    半世紀前のこの国で夢のような音楽が本当につくられていた

  2. 7

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 8

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 9

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情