阪神株主「フロント大改革」要求に野﨑元球団社長が提言

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「今年優勝できなければ、フロントの大改革をお願いします」

 13日に行われた阪急阪神ホールディングスの株主総会。傘下の阪神は13日現在、貯金11の2位につけているが、株主からはフロントに対して厳しい注文がついた。

「阪神(のフロント)は従来のメンバーでおおむね構成されている。阪急さんがあまり意見を言われていないのかなと。もっと人材を取り入れて、強いタイガースをおつくりいただければ」

 これに回答したのは角会長兼CEO。

「たとえば鉄道の課長がタイガースに行ってマネジメントができるかというと厳しいものがある。現場が混乱したり、みなさんが戸惑う。オーナーがおられて私が中途半端な知識でモノを言うべきではない。私もタイガースのことを勉強しないといけないかなと思うが、知識不足だと思います」

 経営トップの発言は現時点では阪神球団に介入しないとの意思表示と受け取れる。ただ一方で、06年の阪急、阪神の経営統合後、阪急は阪神のホテル、百貨店事業など多くの経営権を手中に収めてきた経緯がある。阪神球団に関しては経営統合時に「向こう10年間は阪神タイガース」との覚書を取り交わしたが、「10年間」は昨年10月で終了。関西には近い将来の「阪急タイガース」誕生を予測する声もある。とくにフロントは長年にわたって編成、育成面でファンやマスコミから厳しい批判を浴びてきただけになおさらだ。

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