どうする東京五輪 福原愛「ママでもメダル」に多くの難関

公開日: 更新日:

 それに加え、国内の卓球界は男女とも10代選手の実力が飛躍的に伸びている。リオ五輪に倣えば、東京五輪の代表(世界ランクの国内上位3人)は19年9月時点のランキングで決まる。仮に福原が出産後の18年途中から、自費で国際大会に出場しても短期間で日本のトップ3に入るのは至難の業だ。

「確かに選手としては絶望的ですが……」と、ある卓球関係者がこう言う。

「ロンドンでは27歳だった平野(早矢香)が主将を務め、リオの主将だった福原も27歳。20年の東京では石川(佳純)が27歳を迎える。石川は故障さえなければ代表入りが濃厚ですから、これまでの流れなら主将に指名される。しかし、東京は過去の五輪とは背負うものが違う。女子の卓球は強敵の中国相手に、団体、個人で金メダルが義務づけられる。リオの福原は15歳だった伊藤の気持ちを楽にさせようと随分気を使っていた。金メダルの重圧がかかる石川には自分のプレーに集中させたい。若い選手から慕われ、4大会連続で五輪に出た福原なら、若手のメンタルケアができるのでコーチに最適だし、石川の負担も軽減される。地元開催の五輪で、卓球界の宝を眠らせておくことはない」

 5度目の五輪は指導者での出場になるか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性