野放し卓球界に波及も 国際陸連「国籍変更禁止」の余波

公開日: 更新日:

 協議するのが遅すぎる。

 国際陸連は6日、中南米やアフリカの有力選手がリオ五輪で中東諸国などに相次いで国籍変更している現状を問題視し、規定の見直しを検討することを決めた。国際陸連は国際オリンピック委員会(IOC)とも協議するという。

 国際陸連によると、リオ五輪前に新たな国籍での国際大会出場が許可された選手は80人を超えていたそうだが、五輪の国籍変更といえば、元中国人の卓球選手に対する批判の声も少なくない。

■リオでは172人中44人

 リオ五輪の卓球選手は172人(男女各86人)いたが、このうち少なくとも44人(中国代表6人含む)は中国生まれと、米紙ニューヨーク・タイムズが報じていた。日本の女子が準決勝で負けたドイツは2人、3位決定戦で戦ったシンガポールは3人とも元中国人。米国代表は男女6人のうち5人がそうだし、コンゴ共和国やスペインの女子シングルス代表も中国生まれだった。

 卓球は、21歳以上の選手が国籍変更した場合、国際卓球連盟(ITTF)主催の世界選手権やワールドカップなどには出場できない(※21歳未満での変更は一定期間を過ぎれば出場可。賞金大会のITTFプロツアー参加は可)。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態