2日目は首位と6打差に後退…松山英樹がハマった17番の罠

公開日: 更新日:

■「貯金」を吐き出す

 この日は激しい雨が降ったり、やんだり。風向きや強さも瞬時に変わるリンクス特有の天候が選手を苦しめた。初日39人もいたアンダーパーは、2日目が終わって9人に減った。

 松山の前半はウインドブレーカーを着たり、脱いだり、雨天で集中力の持続が難しい中、5番まではパーが続く。

 スコアが動いたのは6番。スプーン(3W)で打った第2打がグリーン右サイドの深いラフへ。アプローチが寄らずボギー。7番で1・3メートルのバーディーパットを沈めて取り返すと、8番もピンまで137ヤードの第2打を2・5メートルにつけて連続バーディー。この時点で首位スピースに1打差に迫る。

 9番で再び強い雨が降り出し、グリーン上の水をローラーで掃き出す作業のため試合が約15分間中断。ここで勢いをそがれたのか、第1打をミスした10、11番でボギー。難易度1位(4・705)でこの日バーディーゼロの13番もボギー。通算イーブンまでスコアを落とす。


 気まぐれな雨と風でおそらく終盤の体感温度は10度以下。各選手が防寒手袋をはめる中、松山は14、16番で取り返し、スタート時の2アンダーに戻すも、バーディーが欲しい17番のトラブルで「貯金」を吐き出した。

 雨、風、低い気温、速さが変わるグリーン……我慢比べと高度な技術が要求されるリンクスの3日目。世界ランク2位の松山の真価が問われる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  4. 4

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  5. 5

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  1. 6

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  2. 7

    DeNA藤浪晋太郎がマウンド外で大炎上!中日関係者が激怒した“意固地”は筋金入り

  3. 8

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます

  4. 9

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理