年間王者狙う松山英樹 パターの“浮気”はイップスの始まり

公開日: 更新日:

【ザ・ノーザントラスト 2日目】

 初日、4オーバーの102位と出遅れた松山英樹(25)は、2日目もパットに苦しみ通算3オーバーで予選落ちした。

 松山は練習ラウンドで5本のパターを使い、会場で話題になった。結局、ブリヂストン招待と全米プロで使ったマレット型ではなく、エースのピン型で試合に臨んだ。開催コースのグリーンは米東海岸北部では珍しいポアナ芝。日本のコーライ芝のように目がきつく、転がりにスムーズさを欠くことから、いつも以上にパットに神経を使う。パターを替えたことには疑問が残るが、シーズン終盤に5本ものパターを試していることからもわかるように、松山は今もパッティングに苦しみ続けている。もしもパットがうまければ、最終日に1度は首位に立った先の全米プロにも勝っていたはずだ。

 グリーン上で苦戦していることは、1ラウンドあたりのパット貢献度を示す「ストロークス・ゲインド・パッティング」の数値(マイナス・167=146位*1位R・ファウラーは・896)に表れている。ちなみに、下部ツアーの入れ替え戦に回った石川遼のマイナス・204(149位)と大差なく、世界ランク2位にいる選手の数字ではない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性