高まる不要論 それでもハリルが本田を切り捨てないワケ

公開日: 更新日:

 ロシアW杯アジア最終予選最終節のサウジアラビア戦(日本時間6日午前2時30分キックオフ)に向け、試合会場のジッダに入ったハリルホジッチ日本代表は現地2日目(日本時間4日午前0時45分から)、1時間半のトレーニングを行った。

 W杯出場を決めた豪州戦(8月31日)は、先発したMF井手口(21=G大阪)、FW浅野(22=シュツットガルト)がゴールを決めた一方、二枚看板のFW本田(31=パチューカ)とMF香川(28=ドルトムント)が90分間、ベンチを温めていたことで世代交代を強烈に印象付けた。特に31歳の本田は年齢的な衰えに加えて、戦力外となったセリエAの名門ミランからメキシコに移籍した都落ち感も重なり、今度のサウジ戦が「日本代表としての最後のキャリアになるのでは?」という声も聞こえてくる。

 しかし、元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏は、「ハリルホジッチ監督には《必要不可欠な6人衆》がおり、その中のひとりである本田は間違いなくロシアW杯メンバーに入るとみています」とこう続ける。

「本田、香川、そしてインテルDF長友、レスターFW岡崎、メスGK川島、サウサンプトンDF吉田、フランクフルトMF長谷部は、たとえ所属クラブで出番を失ったとしても、指揮官は必ずロシアに連れていくと決めています。オーストラリア戦の前の記者会見でハリルホジッチ監督が、コンディションが万全ではない本田、香川を選出するにあたって【存在していること自体が重要】と評しましたが、その言葉通りに高く評価しているのです。本田についてはオランダ、ロシア、イタリアでの海外経験値の高さもさることながら、長く日本代表の主軸としてプレーしたことで培ってきた【ここ一番で日本代表を救ってくれる選手】という厚い信頼感です。ハリルホジッチ監督の本田に対する思いは、就任当初から全く揺らいでいません」(六川氏)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動