Bクラス脱出も…DeNA「万年3位」なら投手陣の寿命が縮む

公開日: 更新日:

 巨人と3位を争うDeNA。19日、巨人が中日に負けて単独3位に浮上したが、巨人との直接対決がないため、自力でのCS進出は消滅している。

 昨季、ラミレス監督は就任1年目で11年ぶりのAクラス(3位)と初のCS進出を実現。しかもファーストステージで巨人を撃破し、10年連続Bクラスだったお荷物球団の印象をガラリと変えた。今季は昨季に続く3位が「最低ライン」と位置付けていた。しかし、投手力の弱いチームにとっての3位争いは、選手の寿命を縮める危険性がある。

 DeNAは先発陣の中で10勝投手は今永ただ1人。3完投しているものの、1試合平均投球回数は6.3回にとどまっている。チームで最も投球回の多い井納も1試合平均6.47回。先発としては「最低限」の仕事しかできていない。

 その分、負担が増えるのが中継ぎ陣だ。今季は砂田(58試合)、パットン(57)、三上(57)、田中(56)などがフル回転。3年連続30セーブ目前の山崎康も、ここまで63試合に登板し、自身の最多登板数を更新中。3位争いのデッドヒートは、ファンにとっては見応えがあっても、「目の前の1戦1戦」に集中しなければならない投手陣にとってはたまらない。これが、最下位が決まっている今季のヤクルトのようなチームであれば、若手の育成や経験重視で中継ぎを酷使する必要もない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性