ファンもズブ濡れ 雨中の“泥試合”招いたNPBの理不尽規約

公開日: 更新日:

 まさに“泥試合”だった。15日の2位阪神と3位DeNAによるCSファーストステージ第2戦(甲子園)は、強い雨が降りしきる中、DeNAが21安打13得点で阪神に圧勝した。

 グラウンド整備のため試合は62分遅れで開始。天気が好転する気配のない中で強行された。投手はマウンドの整備を再三要求し、試合はそのたびに中断した。黒土の内野グラウンドは完全に水浸しで、バントを転がせばボールは泥に取られて前に転がらない。照明が水面に反射して目がチカチカする。

 七回に決勝打を放ったDeNA筒香は、五回の打席で頭部付近の投球をよけた拍子にグラウンドに転倒し、そのままズルッと数十センチも横滑り。ユニホームを泥まみれにしながら打ち返した。

■金本監督「選手に申し訳ない」

 1勝1敗のタイとなった阪神の金本監督は「普段なら中止になるような試合で、選手には気の毒で申し訳ない気持ちだった」と話したように、選手はケガの恐怖と背中合わせでプレーするから、そもそも“野球”にならない。雨が降って冷え込む中、カッパを着て応援し続けた観客も気の毒だ。こんな劣悪な環境で試合を強行せざるを得ない状況をつくったのは、ムチャクチャな規約を作ったNPBにある。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  2. 2

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  3. 3

    選挙3連敗でも「#辞めるな」拡大…石破政権に自民党9月人事&内閣改造で政権延命のウルトラC

  4. 4

    11歳差、バイセクシュアルを公言…二階堂ふみがカズレーザーにベタ惚れした理由

  5. 5

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  1. 6

    日本ハム中田翔「暴力事件」一部始終とその深層 後輩投手の顔面にこうして拳を振り上げた

  2. 7

    「デビルマン」(全4巻)永井豪作

  3. 8

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  4. 9

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  5. 10

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学