原辰徳氏“野球の伝道師”宣言に隠されたDeNA監督への野望

公開日: 更新日:

 巨人前監督の原辰徳氏(59)が、11月にぺルーで開催される野球教室に国際協力機構(JICA)から総監督として派遣されることが昨19日、発表された。この野球教室は、ペルー日系人協会設立100周年を記念してのもの。原氏は、2010年から子ども向けの野球教室「ファンケル キッズベースボール」をスタートさせ、その一環でペルーに野球用具を寄贈していることなどから、白羽の矢が立った。

「ペルーに渡るのは初めて。いい種をまき、芽が出て、花が咲くようになれば。しっかりと野球を伝道していきたい」とは、都内のペルー大使館で会見した原氏。

 2015年限りで巨人監督を退任して以降、プロ野球界では表立った活動をしていない。巨人戦解説の仕事も数える程度。契約する日本テレビ関係者によれば、「仕事を選んでいるというか、あくせくせずに自分のペースで仕事をしたいという原さん側の意向」だという。趣味で玄人はだしのゴルフに熱を入れているそうなのだが、もちろんこのまま“隠居”するつもりはさらさらないだろう。

 今季、4位Bクラスに沈んだ巨人は、貧打解消の切り札として、OBの吉村禎章元二軍監督(54)を打撃総合コーチに招聘した。村田真一ヘッド兼バッテリーコーチ(53)、斎藤雅樹投手総合コーチ(52)と合わせて「原派三羽烏」が主要ポストを占めることになり、来季で3年契約の切れる高橋由伸監督(42)の去就次第では、「原前監督の再登板もある。本人はその気だ」と囁く球団関係者もいる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産み落とされた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産み落とされた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗