日本シリーズMVPサファテ 契約延長へソフトB待ったなし

公開日: 更新日:

 異論など出るはずがなかった。

 日本シリーズのMVPに選ばれたのが、ソフトバンクのデニス・サファテ(36)だ。3試合5イニングを無失点。4日の最終戦は自ら志願して3イニングを投げ、試合後は「本当に疲れた。工藤監督には、もうこれっきりにしてほしいと思った」とジョークを飛ばして指揮官を笑わせた。

 15年に結んだ年俸5億円の3年契約は、来季で満了となる。サファテ自身は5日付のスポニチに寄せた手記で、「メジャーで投げられるか? との問いにはもちろん『イエス』と答える。あと21セーブ(通算250セーブ)で名球会ブレザーがもらえるよね。それを手に入れ、メジャーに戻るのも、いいかもね」とつづっている。

 36歳にして、常時150キロ超の直球を武器にするパワーピッチャー。メジャー復帰はあながち冗談ではなさそうだが、ソフトバンクが指をくわえてそれを許すとは、到底思えない。

 サファテは投球のみならず、人格も評価されている。投手陣でも慕う者が多く、中継ぎ酷使が続いていた8月、「リリーフ陣はみんな疲れている。首脳陣も先発をもっと信頼して投げさせるのもひとつ。先発も何か感じてほしい」と発言。疲労困憊の“弟分”たちを守るためなら、采配批判すらも辞さない。

 今季はNPB新記録のシーズン54セーブを達成し、ブルペンの精神的支柱として、首脳陣にも一目置かれている。契約延長で多額の札束がテーブルに積まれるのは、間違いない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし