斉藤拳汰は氷山の一角 スコア改ざん問題の根底にあるもの

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 今年10月13日の下部ツアー「太平洋クラブチャレンジトーナメント」で、斉藤拳汰プロ(20)が消しゴムでスコアを改ざんしたことが発覚。10年間のツアー出場停止という厳しい処分が日本ゴルフツアー機構から下された。

 斉藤プロは小学生の時からアマ大会で活躍するなど、ゴルフ歴が長い。スコア改ざんがいかに重大な違反であるか、もちろん知っているはずだ。

「日本のゴルフはスコア至上主義だから起きた」と評論家の宮崎紘一氏がこう言う。

「ゴルフはあるがままに、ルールにのっとり行われるという精神が日本には定着していない。今回の斉藤プロがそうだったかは別にして、ジュニア時代から好スコアを出せと親から厳しく言われる。いいスコアを出してプロになれば金儲けができる。だからジュニアが試合で悪い成績だと、親はクラブハウスで怒鳴ったり、中にはクラブで殴ることがあると聞きます。親が怖くてスコア改ざんが常習化しているジュニアは少なくないはずです」

■ルール違反に見て見ぬふり


 そもそも日本ではゴルフが金儲けの手段として発展してきた。接待に利用され、ルールはおざなりだった。バブル時代にはゴルフ会員権で金儲けができた。

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