北朝鮮に完敗 なでしこジャパンは情けないにも程がある

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 絶対に負けてはならない相手だった。なでしこジャパンが15日、東アジアE―1選手権の優勝をかけて北朝鮮と対戦。圧倒的な力の差を見せつけられた揚げ句に0―2で完敗した。

 就任2年目の高倉監督は、積極的に若手を起用しながら世代交代を進めてきた。来年4月には19年女子W杯フランス大会の予選を兼ねたアジア杯が行われる。今大会で優勝を飾り、余勢を駆ってアジア杯で「出場枠5位以内」に食い込んでW杯出場! という青写真を描き、北朝鮮戦の前には「世界一に向けたスタートラインとなる試合にしたい」と意気込んでいた。しかし――。

 なでしこは、序盤から田中美南(日テレ)と岩渕真奈(神戸)の2トップにボールを集めようとするが、強靱なフィジカルをベースに運動量、スピードに勝る北朝鮮選手に翻弄され、攻撃の形を作ることもできない。

 後半20分には集中力を切らし、今大会3得点のFWキム・ユンミをフリーにして先制点を決められ、足が止まった終盤にはサイド攻撃から追加点を奪われ、万事休す。

 試合後、会見場に現れた高倉監督は悔しさ、情けなさ、不甲斐なさ、怒りなどが入り交じった表情。「シュートまでいけない展開の中、後半に点を取ろうとしてバランスを崩して失点した。チームは成長過程にあるとはいえ、うまさなのか、それとも強さなのか、突き詰めていくものをはっきりさせないと中途半端なチームになってしまう」とコメント。悄然としながら会見場を去った。

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