全治2週間が「3カ月」に…貴ノ岩の休場に“疑惑の診断書”

公開日: 更新日:

 一体、この2カ月間で何があったのか。

 14日初日の大相撲1月場所を休場する貴ノ岩(27)の診断書が、12日に公表された。

 診断書によれば、「平成29年10月26日、頭部外傷、頭皮裂創痕、右乳突蜂巣炎痕あり。繰り返す頭部打撲は、慢性硬膜下血腫発症の危険性を増すため、受傷後約3カ月程度は頭部打撲を避ける必要があり、上記により、平成30年1月の就業は困難であると考える」とある。

 10月26日といえば、貴ノ岩が日馬富士に殴られた日だ。しかし、昨年11月場所2日目に提出された診断書では、「全治2週間」とあった。それがいつのまにか、3カ月も相撲を取れない体になってしまったことになる。

 以前の診断書については、警察、検察ともに問題はないと見ていた。なのに貴乃花親方(45)は以前から、貴ノ岩の1月場所休場をほのめかしていた。つまり、「こんなに重いケガなんですよ」とアピールすることで、いかに被害が大きいかを訴えたかったのかもしれない。

 だとすれば、ここまで貴ノ岩を追い込んだのは貴乃花親方に他ならない。日馬富士暴行事件について聴取を要求した協会の危機管理委員会に対し、「貴ノ岩の状態が良くない」と拒否。そこまで具合が悪いのなら、すぐにでも病院に連れていくべきだが、「マスコミが(福岡県内の)宿舎の前に多くいるので、連れていけない」と言い訳をし、貴ノ岩を宿舎に“軟禁”したこともあった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    彬子さま三笠宮家“新当主”で…麻生太郎氏が気を揉む実妹・信子さま「母娘の断絶」と「女性宮家問題」

  4. 4

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  5. 5

    ヤクルト池山新監督の「意外な評判」 二軍を率いて最下位、その手腕を不安視する声が少なくないが…

  1. 6

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  2. 7

    違法薬物で逮捕された元NHKアナ塚本堅一さんは、依存症予防教育アドバイザーとして再出発していた

  3. 8

    大麻所持の清水尋也、保釈後も広がる波紋…水面下で進む"芋づる式逮捕"に芸能界は戦々恐々

  4. 9

    “行間”を深読みできない人が急増中…「無言の帰宅」の意味、なぜ分からないのか

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発