メジャー通が解説 平野&牧田はOKで涌井が移籍断念の理由

公開日: 更新日:

 海外FA権を行使したロッテ涌井秀章(31)が米大リーグへの挑戦を断念した。メジャー契約を結べなかったからだといわれる。

 一方、オリックスの平野佳寿(33)はダイヤモンドバックスと出来高込みの2年総額600万ドル(約6億6000万円)で契約。ポスティングシステムで海を渡った西武牧田和久(33)はパドレスと年俸190万ドル(約2億1000万円)で2年契約を結んだ。いずれもメジャー契約だ。

 涌井は昨季、25試合登板で5勝11敗、防御率3.99。パッとしなかったとはいえ、最多勝3回と実績はある。年上の平野や牧田が「OK」で、年下の涌井はなぜ「NG」だったのか。スポーツライターの友成那智氏はこう言う。

「FA市場は先発3、4番手にもまだ買い手がつかない状況です。そこへいくと、中継ぎ重視の傾向からリリーフの枠は埋まるのが早く、FA市場で残っているめぼしい投手は1~2人。各チームともブルペンから固めているのです。涌井も西武時代、抑えやロングリリーフの経験がありますが、最終的には先発とメジャーへのこだわりがネックになったのかもしれません。先発5、6番手であれば100万~150万ドル程度が妥当ですが、それ以上を求めたか。マイナーなら契約できたかもしれませんが、そこは譲れなかったのでは」

 涌井の昨季年俸は2億5000万円。給料が大幅にダウンしたり、マイナーから這い上がったりするだけの覚悟はなかったということか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  2. 2

    崖っぷち渋野日向子に「日本人キャディーと縁を切れ」の声…外国人起用にこれだけのメリット

  3. 3

    だから今年の日本女子オープンはつまらない…“簡単コース”で予選カットラインは史上最少「-1」

  4. 4

    森保監督がブライトン三笘薫を代表招集外にしたウラ側…10日パラグアイ戦、14日ブラジル戦へ

  5. 5

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  1. 6

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  2. 7

    フリーの風間俊介&生田斗真は大活躍も…旧ジャニ「ドラマ班」次世代は“自称”止まりの寂しい現状

  3. 8

    テレビはグルメ、熊、線状降水帯ばかり…もっと大事なことを放送したくないための隠れ蓑か

  4. 9

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  5. 10

    次の自民党総裁選が誰でも菅義偉が“陰の主役”…絶対王者の力の源泉は何なのか?