米国の補強に異変 目玉ダルが平野や牧田より契約遅い理由

公開日: 更新日:

 今季、新たに3人目の日本人メジャー誕生はならなかった。

 ロッテから海外FA権を行使した涌井秀章(31)が、メジャー移籍を断念した。今オフのFA市場は停滞しており、特に先発は米国で実績のない涌井だけでなく、ダルビッシュ有(31=前ドジャース)、ジェイク・アリエッタ(31=前カブス)らの目玉投手ですら売れ残っている。

 対照的に、リリーフ投手には早々と買い手が付いた。日本人投手では、牧田和久(33=前西武)がパドレス、平野佳寿(33=前オリックス)はダイヤモンドバックスに、それぞれ入団が決まった。

 メジャーのオフの補強はこれまで、ダルのようなエース級が真っ先に売れ、リリーフ陣の獲得を後回しにする球団が少なくなかった。それが、ここ数年は、逆にリリーフ投手の補強を優先して、先発を後回しにするパターンが増え、特に今季はその傾向が顕著だ。

 これは各球団ともセットアッパー、クローザーなどのリリーバーの重要性を再認識し始めたためで、それは投手の起用法にも表れている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝