打撃さっぱりの日ハム中田翔 このままいけば「守備の人」

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 日本ハム中田翔(28)が15日のオリックス戦で実に4年ぶりとなる左翼守備についた。安打で二塁を狙ったマレーロを鋭い送球で刺し、「久々で緊張した」といいつつ、「どこでも守る気持ちはある。しっかりやっていかないといけない」と前を向いた。

 中田は2014年まで主に左翼を守り、強肩も生かしてベストナインを獲得。15年から一塁に専念し、同年から2年連続でゴールデングラブ賞を手にしているが、栗山監督はチーム力向上などの意図もあり、今年はキャンプ前から「三塁をやる可能性もあるし、外野だってある」と複数ポジションでの起用を示唆していた。左翼兼指名打者の助っ人・アルシアが10日の死球でスタメン落ちが続き、パの首位打者(.429)である近藤も昨年に腰のヘルニア手術を受けた影響を配慮され、指名打者での起用が増えている。こうしたチーム事情があるにせよ、左翼再挑戦は中田本人にとってもプラスになるのではないか。

■FA宣言に含み

 中田は先日、テレビ東京の番組で昨オフに国内FA権を行使せず残留を決めたことに触れ、「違うチームでどこまで通用するかという気持ちを今でも抱いている」と明かした。要するに、FA宣言に“含み”を持たせたわけだ。一塁と左翼を守れることは、自身の価値を高めることにもつながる。

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