8年ぶりG戦完封勝利 阪神“伊予ゴジラ”秋山は打撃も技あり

公開日: 更新日:

 東京ドームに「伊予のゴジラ」が蘇った。

 8日の巨人戦で8年ぶりの完封勝利を挙げた阪神秋山拓巳(27)。セ1位のチーム打率を誇る好調巨人打線から9個の三振を奪う投球も圧巻だったが、それ以上にファンを沸かせたのが野手顔負けの打撃だった。

 二回1死満塁の好機で適時左前打を放つと、四回の第2打席ではなんと本塁打。それも、巨人先発山口俊が投じた144キロの外角高めを流し打って左翼スタンドに放り込む技ありの一発である。

 愛媛の西条高時代は1年秋から4番を打ち、高校通算48本塁打。そのパワーと飛距離で「伊予のゴジラ」の異名をとり、投手より打者として評価するプロのスカウトも少なくなかった。

 阪神には投手としてドラフト4位で入団。高卒1年目に完封勝利を含む4勝(3敗)を挙げたものの、その後は6年間で26試合の登板にとどまり、わずかに2勝と伸び悩んだ。その間、何度も打者転向説が囁かれた。

「投げても打ってもというね。投打のヒーローが秋山でしたね」とは、試合後の金本監督。

 ヒーローインタビューで、「二刀流もできますね」と水を向けられた本人は「無理ですね、はい」と即答したが、ファンがそんな夢を見たくなる打撃ではあった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木麟太郎をドラフト指名する日本プロ球団の勝算…メジャーの評価は“激辛”、セDH制採用も後押し

  2. 2

    日本ハム新庄監督がドラフト会議出席に気乗りしないワケ…ソフトB小久保監督は欠席表明

  3. 3

    ヤクルト青木“GM”が主導したバランスドラフトの成否…今後はチーム編成を完全掌握へ

  4. 4

    吉村代表こそ「ホント適当なんだな」…衆院議席3分の1が比例復活の維新がゾンビ議員削減と訴える大ボケ

  5. 5

    吉村代表は連日“ドヤ顔”、党内にも高揚感漂うが…維新幹部から早くも「連立離脱論」噴出のワケ

  1. 6

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 7

    ブルージェイズ知将が温めるワールドシリーズ「大谷封じ」の秘策…ドジャース連覇は一筋縄ではいかず

  3. 8

    高市政権は「安倍イタコ政権」か? 防衛費増額、武器輸出三原則無視、社会保障改悪…アベ政治の悪夢復活

  4. 9

    今秋ドラフトは不作!1位指名の事前公表がわずか3球団どまりのウラ側

  5. 10

    亀梨和也気になる体調不良と酒グセ、田中みな実との結婚…旧ジャニーズ退所後の順風満帆に落とし穴