風吹かずバーディーラッシュ…全英コースは“河川敷”と同じ

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【全英リコー女子オープン】

 通算13アンダーのポルナノン・ファトラム(28=タイ・世界ランク97位)と同12アンダーのジョージア・ホール(22=英国・同39位)の最終組の2人が前半からスコアを伸ばす。優勝争いはマッチプレーの様相を呈し、ホールが同17アンダーで逆転優勝を決めた。イングランド勢の優勝は2004年のカレン・スタップルズ以来14年ぶり。7歳の時にゴルフを勧めたキャディーの父に、最高のプレゼントとなった。

 ホールはイギリス・ボーンマス出身。13年全英女子アマに優勝し、14年にプロ転向。昨年大会は3位など、メジャー5試合中4試合に出場しすべて予選通過。Qスクールで今季の米ツアー出場権を獲得したばかりのルーキーイヤーに、地元開催のメジャー大会で初優勝を飾った。

■まるで米国のリゾートコース

 それにしても、今年は4日間とも天候が穏やかで物足りない大会だった。開催コースはイングランド北西部の港湾都市サウスポートの北側に位置する1886年開場の名門コース。だが、海側の土地の隆起により、今はコースが約2・5キロも内陸に移動し、周囲を住宅に囲まれている。それでもコース内の樹木が折れ曲がるほどの強風が吹く日もあるが、今年はその強風も、手足が凍えるような冷たい雨もなし。最終日は4メートル前後の西風に気温23度(湿度54%)。半袖やサングラスという、いでたちは、まるで米国のリゾートコースでプレーしているよう。

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