足も肩もいい遊撃手の「進学」を真に受けちゃいけない

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 甲子園のネット裏はとにかく暑い。座ってるだけなのに、シャツの下に入れたタオルが汗でびしょ濡れになる。きょうはタオルを3枚替えた。夏の甲子園は何十年も見てるけど、今年みたいな猛暑は初めてじゃないか。

 部長が差し入れてくれた冷たいお茶を飲みながらグラウンドを見てたら、いたよ、面白いのが。

 南の方にある高校の遊撃手。足も肩もバツグンの上、バッティングも悪くない。ちょっと非力だけど、トレーニングを積めば、パワーはいくらでもつく。何より、ボールの見極めができているのがいい。ワンバウンドの変化球に決して手を出さない。「ボールの見極めは、鍛えてどうにかなるもんじゃない」ってのが部長の持論だからね。その部長に「まだ無名ですけど、あのショート、どうスかね?」って水を向けると、「実はオレも面白いと思う」って言う。

 さっそく担当スカウトに件の遊撃手について尋ねると、

「ああ、あのショートでしょ? オレも面白いと思うんですけど、実は進学なんです」

「進学?」

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