火だるまになったドラ1候補 東洋大・上茶谷が“買い”の理由

公開日: 更新日:

 ドラフト1位候補の右腕・東洋大の上茶谷大河(京都学園高)が15日の立正大戦で五回途中6安打7失点。火だるまになってKOされたから、ネット裏の同僚はため息をついていた。

 上茶谷はストレートの球速が150キロを超す本格派。スピンの利いた速球とスライダー、チェンジアップを武器に4日の駒大戦ではリーグ新記録となる20奪三振をマークした東洋大のエースだ。同僚の甲斐野、梅津と並んでドラフト上位で消えるのは確実視されていた。

 ウチの球団のエラいさんなんて、普段は仏頂面のくせに、話題が上茶谷になると、「データも秀逸だね」なんてニコニコしていた。それが、ボカスカ打たれたと報告を受けた途端、苦虫を噛み潰したような表情に変わったっていうからね。

 ウチのドラフト戦略もひょっとしたら大きく変わるかもしれないなんて思ってたら、部長が水を向けてきたよ。「上茶谷のKOをどう見る?」ってね。

「ドラ1候補にしちゃ打たれ過ぎですよね。スピードは140キロちょっとだったし、コントロールも悪かった。3年までほとんど投げていなかったせいか、エース格になってフル回転した反動でしょう。スタミナに問題あるんじゃないスか?」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

  2. 7

    白木彩奈は“あの頃のガッキー”にも通じる輝きを放つ

  3. 8

    渋野日向子の今季米ツアー獲得賞金「約6933万円」の衝撃…23試合でトップ10入りたった1回

  4. 9

    12.2保険証全面切り替えで「いったん10割負担」が激増! 血税溶かすマイナトラブル“無間地獄”の愚

  5. 10

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?