ラグビーW杯まで1年 日本期待のWTB藤田慶和が決意を語る

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■南アに勝つまでは見向きもされなかった

 ――前回大会では南アを破って注目された。

「個人的には長いと感じましたが、チームとしては初戦から南アフリカ相手に大金星を挙げて、いろいろなことが目まぐるしく変わった。一瞬で終わったような印象ですね。南アに勝つまでは練習場にも報道陣が、ほとんど来ていませんでしたし、日本のチームバスが移動する時も地元の人に見向きもされなかった」

 ――それが南ア戦後に状況が一変した。

「メディアも考えられないほど増えましたし、移動するたびに街中の人から『南ア戦は良かったぞ』『本当に感動した』と声をかけられたり、バスに向かって手を振ってくれる人もいて、環境が激変しました。本当に夢のような時間でした(笑い)」

 ――前回同様に、今回も盛り上がると思いますか?

サッカーW杯期間中に渋谷のスクランブル交差点が盛り上がったように、ラグビーも日本を騒がすような存在になりたいですね。そのためには勝たなければいけないですし、前回のW杯を経験して思ったのは、人がびっくりするようなことを実現させないと、人は変わらないし、歴史も変わらない。15年のような戦いを、もう一度、日本で再現できればと考えています」

▽1993年9月8日生まれ。京都府出身。東福岡高から早大を経て2016年にトップリーグのパナソニック・ワイルドナイツに入団。高校時代は花園で3連覇を達成し、高校ジャパン、ジュニア・ジャパン、セブンスなど、各カテゴリーの代表を経験。日本代表キャップ31。

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