屈辱の本拠地負け越し…巨人が東京ドーム嫌いになったワケ

公開日: 更新日:

「今世紀初」の屈辱だ。巨人が19日のDeNA戦に敗れ、今季は東京ドームで27勝32敗1分け。本拠地での負け越しは、1988年の開業以来、92年、97年の2度しかない。21世紀では初の屈辱となった。

 狭くてボールが飛ぶ球場。リーグ優勝が当たり前だった一昔前は、本塁打攻勢でねじ伏せていた。相手選手は「巨人の攻撃の時だけ追い風が吹く」と真顔で怒っていたものだ。そんな「地の利」も今は昔。今季はDeNAに2勝8敗、広島に3勝6敗の惨状だ。本拠地でさえ勝てなくなったのはなぜか。投手として中日、近鉄、横浜などで活躍し、巨人へFA移籍した経験を持つ門倉健氏(評論家)がこう指摘する。

「狭いのもそうですが、気圧や乾燥した空気の影響でボールが飛ぶのは確か。巨人はこの試合で3本塁打を浴びたように、今は相手が喜ぶ球場になっています。投手目線で言うと、最近の巨人の投手陣は全体的に球が高い。本塁打が出やすい球場なのは、巨人の選手が一番分かっているはずです。150キロ級の投手が増えましたが、140キロでいい。バッテリーが『アウトロー』をもっと意識して欲しい。初心に帰るしか道はありません」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  2. 2

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 3

    “裸の王様”と化した三谷幸喜…フジテレビが社運を懸けたドラマが大コケ危機

  4. 4

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  5. 5

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  1. 6

    小泉“セクシー”防衛相からやっぱり「進次郎構文」が! 殺人兵器輸出が「平和国家の理念と整合」の意味不明

  2. 7

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  3. 8

    菅田将暉「もしがく」不発の元凶はフジテレビの“保守路線”…豪華キャスト&主題歌も昭和感ゼロで逆効果

  4. 9

    元TOKIO国分太一の「人権救済申し入れ」に見る日本テレビの“身勝手対応”

  5. 10

    “気分屋”渋野日向子の本音は「日本でプレーしたい」か…ギャラリーの温かさは日米で雲泥の差