貴ノ岩が賠償請求取り下げ それでも残る貴乃花の負の遺産

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 現師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)は、貴乃花から一方的に弟子を押し付けられたようなもの。その中の1人が「元横綱に損害賠償請求」という厄介ごとを抱えているのではたまらない。29日には貴ノ岩の訴訟について、「どうしても考えてしまって相撲に集中できない。すぱっと早く」と、早期解決を望んでいた。そんな現親方への配慮も損害賠償請求の取り下げにつながったのかもしれない。

 とはいえ、これで一件落着というわけにはいかない。関取1人の千賀ノ浦部屋に関取3人の貴乃花部屋が合流したことで、波紋が生じるという。

「貴乃花部屋は力士が8人と、関取3人に対する付け人が少ない。そこへいくと、千賀ノ浦部屋は力士8人で、関取は1人しかいません。11月場所からはもともと千賀ノ浦部屋にいた力士たちも、貴乃花部屋からの関取3人の付け人をやらざるを得ない。つまり、貴公俊の付け人のように、血だらけにされないとも限らないわけです。かつて貴乃花部屋に所属していた貴斗志が協会を相手取った訴訟では、親方が弟子を殴ったり、弟子同士でも暴力行為があったとの証言があった。千賀ノ浦部屋の若い力士たちの行く末をいまから心配する親方も中にはいます」(前出の親方)

 貴乃花は29日にバラエティー番組に出演。お笑い芸人にいじられて満更でもない笑顔を見せつつ、「今後はちびっこ相撲にかかわっていきたい」と話していた。その前に自身が協会に残した「負の遺産」の不始末を、と言いたいところだが、馬の耳に念仏か。

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