中日・根尾“14歳の冬”の悔恨と決意 野球一本に至る原体験

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「文武両道」を体現する高校球児を輩出したのは、冬は雪深い岐阜県飛騨市。中日1位の根尾昴(内野手・18歳・大阪桐蔭)は、周囲を山々に囲まれた河合町(旧河合村)で育った。

 母の実喜子さん(51)は自宅のすぐそばにある「国民健康保険飛騨市河合診療所」に勤務する。診療所は人口1000人に満たない河合町で唯一の医療機関だ。常勤医師は実喜子さんひとりで、日々、住民の診療や往診に追われている。

 実喜子さんは兵庫県たつの市出身。地域医療に力を入れる自治医科大学で学び、同級生だった浩さん(52)と結婚した。大学の卒業生には「9年間の地域病院や診療所での勤務」が義務付けられており、9年中最後の3年間を河合診療所で過ごし、そのまま現在に至る。

 岐阜県白川村出身の浩さんもへき地医療に従事。「国民健康保険飛騨市宮川診療所」の院長を務めている。県立岐阜病院を経て、97年から現在の診療所に勤務。日刊ゲンダイが連絡した際は、インフルエンザ患者の診療で多忙を極めていた。

■父親が毎日ベンチ入り

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