マイナー校も広告塔に利用 大学の“箱根頼み”さらに拍車

公開日: 更新日:

 いまや「お化けコンテンツ」である。

 東海大の悲願の初優勝で幕を閉じた今年の箱根駅伝。大会新の総合タイム、8区を走った小松の22年ぶりの区間新など、記録ずくめの大会となった。

 視聴率でも記録を更新。平均視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)は往路が30.7%、復路が32.1%。日本テレビ系での中継開始以来、往復ともに過去最高の数字となった。

 ここ数年、箱根人気はうなぎ上り。優勝校への経済効果は数十億円ともいわれ、いわゆる“マイナー”な出場校は選手を広告塔に利用。入学志願者が増加した例もあるという。

 昨年まで4連覇と強豪校に飛躍した青学大も、それまで駅伝界では無名に等しかった。今では原監督だけでなくOBもテレビのバラエティー番組に出演する人気ぶり。年明けには駅伝部が磁気医療機器メーカーとアドバイザリー契約を結んだばかりだ。

 今回、初優勝を果たした東海大の西出仁明コーチはこう言っていた。

「OBの方に怒られてしまうかもしれませんが、東海大学は大学としてのブランド力はまだまだ低い方と思います。だから資金力も豊かではない」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動