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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

矢野阪神に“ドーピング的”好順位では課題解決にはならない

公開日: 更新日:

 新年も早いもので1月8日となった。プロ野球界は自主トレのニュースでにぎわっている。

 虎党の私が気になるのは、やはり矢野阪神の動向だ。新監督の就任によってチームが新しく生まれ変わるのはよくあることだが、こと矢野阪神に関しては金本前監督が掲げていた「生え抜きの若手育成」という課題をそのまま受け継ぐことが期待されている。それが矢野新監督の就任会見時に藤原崇起オーナーが発した「金本路線の継承」という言葉の意味だろう。

 ならば、そのまま金本前監督にやらせればよかったのではないか、という声もあるが、「計画(Plan)→実行(Do)→検証(Check)→改善(Action)」のいわゆるPDCAサイクルの観点に立つと、矢野新監督に継承させるのは妥当だとも考えられる。私自身も金本前監督について支持できるのは「計画(若手育成)」の部分であって、それを3年間かけて「実行」した結果を「検証」してみると、残念ながら芳しいものではなかった。

 そうなると、次は「改善」に移るわけで、その策を新監督に託すのは筋が通っている。よって矢野新監督には、ぜひとも道半ばで頓挫した金本計画を別のアプローチで実行して、今度こそ良い結果を出してもらいたい。

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