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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

FA補強の人的補償で“エース内海”を放出した巨人は滑稽だ

公開日: 更新日:

 今オフの巨人はさすがに訳が分からない。原辰徳新監督のもと、大金をはたいてビッグネームだらけの大補強を敢行するところまでは相変わらずといった感じだが、西武からFAで獲得した炭谷銀仁朗の人的補償には心の底から驚かされた。

 なにしろ、かつてのエース・内海哲也を放出したのである。内海といえばプロ15年間で最多勝を2度獲得するなど、通算133勝を誇る大物左腕だ。しかも、2000年のドラフトではオリックスからの1位指名を拒否してまで、03年の自由獲得枠で巨人入団をかなえたほどの熱烈な巨人フリーク。江川卓や元木大介長野久義菅野智之らと同じく、普通の生え抜き以上に「ザ・巨人軍」の色合いが強い投手だ。

 大物のベテラン選手がFA補強の人的補償に伴うプロテクトリストから漏れて他球団に移籍したというケースは、過去に同じ巨人から横浜に移籍した工藤公康が思い出される。しかし、工藤はご存じの通り巨人生え抜きではなく、そもそも渡り鳥の色気みたいなものをまとっていた投手だったから、巨人一筋の内海とは事情が異なる。阪神ファンの私にとっては、藤川球児鳥谷敬を人的補償で奪われるようなものか。いやあ、つらい。

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