雄星がサイ・ヤング賞“大穴”に…本当の評価と西武OBの不安

公開日: 更新日:

 いくらなんでも盛り過ぎじゃないか、という気もしてくる。

 マリナーズ入りした菊池雄星(27)に対する米メディアの評価のことだ。

 メジャーの公式ホームページが「サイ・ヤング賞候補の大穴」としてダルとともにア、ナ両リーグから6人ずつの候補に菊池の名前を入れれば、「ロト・グラフス(電子版)」は西武時代のさまざまなデータを基に1年目を「160回を投げて10勝」と予想。「ESPN(電子版)」は「先発2番手として25試合に登板する」と報じている。

「選手が初めてメジャーでプレーする場合、米国のアナリストはだいたい25%増しで成績を予想します。つまり10勝は7、8勝ということです」とスポーツライターの友成那智氏がこう言った。

「ほとんどの米メディアは菊池を先発2番手以内に予想していますが、それは他にロクな投手がいないからです。マリナーズはこのオフ、主力を片っ端から放出するファイアセールを行い、実質メジャー2年目のゴンザレスがエース格になった。そのゴンザレスですら防御率は4・00です。打線は輪をかけてヒドく、援護はほとんど期待できません。年間通じてローテーションを守ったと仮定して8勝15敗、防御率は4点台じゃないでしょうか。ディポトGMはメジャーではルーキーだし1カ月に1回は休養を与えるなどと話していますが、うのみにはできません。他の先発がヒドければ、1年目からフル回転させますよ」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」