雄星がサイ・ヤング賞“大穴”に…本当の評価と西武OBの不安

公開日: 更新日:

■三井浩二氏は「適応力や修正能力に疑問」

 だとすれば左肩に不安を抱える菊池のこと。25試合に先発、計160回を投げて10勝どころか、シーズン中の故障離脱まであるのではないか。

「われわれは左腕から150キロ台後半の速球を投げる菊池の潜在能力を評価して獲得に動いたわけで、1年目からいきなり2ケタ勝つなんて思っていない」と、実際に菊池争奪戦に加わったある球団のスカウトはこう続ける。

「彼は高校時代からメジャー志向が強い。なので念願がかなったことで気持ちも充実、アバウトな制球や脆弱な精神面が好転する可能性はある。それにしても2年や3年はかかるだろうが……」

 そもそも、菊池は適応力が高いとは言えず、神経も繊細。高校時代から高い素質を評価されながら、2ケタ勝利は入団7年目の2016年(12勝7敗、防御率2・58)が初めてだった。

 西武入団直後から自己啓発セミナーにハマり、「怪しげなセンセーの言うことは聞くのに、ウチらの話は聞いてくれない」と、当時のコーチ陣を嘆かせたように、理論や理屈に傾倒しやすい側面もある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動