大関とり明言の貴景勝 重要なのは2ケタ勝利より上位力士戦

公開日: 更新日:

「大関」という言葉を初めて口にした。

 6日に稽古を再開した貴景勝(22)。直近の2場所では13勝、11勝で、昇進基準の「三役で3場所33勝」まであと9勝だ。

 もちろん、9勝止まりでは尻すぼみもいいところ。最低でも2ケタ勝利が必要であることは、審判部の共通認識でもある。

 貴景勝はこの日、目標を聞かれると「大関になること」と明言し、「これまでは『次の番付』と濁してきたけど、自分でもハッパを掛けていかないといけない」と、力強く話した。

 もっとも、2ケタ勝利さえクリアすれば無条件で昇進……というわけでもない。数字以上に重要になるのが、上位力士戦だ。

 白鵬には先場所勝ったものの、通算1勝3敗。鶴竜には3戦全敗と散々だ。大関とも合口がいいとは言えない。ここ3場所は大関と8戦し、3勝5敗。うち2勝はひざを痛めた栃ノ心から挙げている。豪栄道には先場所千秋楽、電車道で押し出された。直前に玉鷲の優勝が決まって気持ちが切れたのかもしれないが、豪栄道の踏み込みに反応できなかったのも事実。高安とは特に相性が悪く、もっか3連敗中である。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」