昨季二軍2冠王の有望株が…原巨人に“大補強の被害者”第1号

公開日: 更新日:

 21日、沖縄・那覇2次キャンプ第2クールを終了した。原辰徳監督(60)は練習後、一軍の和田恋(23)、松原聖弥(24)の二軍落ちを発表。二軍から北村拓己(23)、石川慎吾(25)が一軍に昇格し、那覇キャンプに合流すると明言した。

 このクールを総括した原監督は、2人の課題について「打撃ですね。なかなか結果が出なかった。内容も良くなかったというところ。でも彼らは若い。もう一度自分で足りないところを補った形で、もう一度挑戦してくるということ」と説明した。

 特に和田は昨季二軍で本塁打、打点の2冠を獲得した有望株だった。昨秋に就任したばかりの原監督が「出世したな」と声をかけ、「力をつけたというか、噂通りというか、大きな可能性を持っている」と褒めていたが、実戦6試合で17打数3安打1打点だった。

■枠がないのにモチベーションを保つのは難しい

 巨人OBの高橋善正氏(評論家)がこう言う。

「和田は昨年ファームで好成績だったので注目していました。宮崎での紅白戦で2安打したり、田口からいい打球を打ったり、頑張ってるなと思っていたので残念ですね。レギュラーを狙う若手は、ずっと結果を残し続けないと生き残れない。これが巨人の掟とはいえ、外野にレギュラーの枠がない状況で『結果を出し続けろ』と言われても、モチベーションを保つのは難しい。一塁や右の代打枠を狙える能力もあるが、ここには補強した中島がいる。宮崎で結果を出して沖縄に乗り込んでも、16日の最初の対外試合の一塁のスタメンは中島だった。あれでは、どんなに二軍で頑張っても、補強した選手が優先なんだと思ってしまう。補強の被害者とも言えるから同情の余地はある」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  2. 2

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  3. 3

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  4. 4

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  5. 5

    山尾志桜里氏“ヤケクソ立候補”の波紋…まさかの参院選出馬に国民民主党・玉木代表は真っ青

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  2. 7

    フジテレビCM解禁の流れにバラエティー部門が水を差す…番宣での“偽キャスト”暴露に視聴者絶句

  3. 8

    国分太一は“家庭内モラハラ夫”だった?「重大コンプラ違反」中身はっきりせず…別居情報の悲哀

  4. 9

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒