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山崎裕之野球評論家

1946年12月22日、埼玉県生まれ。上尾高校時代には投手兼遊撃手として、1963年選抜高校野球に出場して注目を集め、東京オリオンズ(現ロッテ)に入団。3年目にレギュラーとなる。69年には打率.301を打ち、翌年は1チーム20ホームラン以上が5人という史上初の驚異打線の一員として大活躍。1979年に西武ライオンズ移籍後も、ベストナイン、ゴールデングラブ賞を獲得するなど、攻走守すべてにおいて活躍をみせた。引退後は野球解説者、野球評論家として活動している。

オリックス西村新監督が「痛い」と洩らす苦しいチーム事情

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 先発ローテーションから西勇輝(28)と金子弌大(35)が抜けた。西は昨年10勝、金子は4勝だったが、通算勝利は2人合わせて計194勝。移籍でその2本柱を一気に失ったことを聞くと、西村徳文新監督(59)の第一声は、「痛い。(2人の穴は)埋めようがないですよ」だった。

「若い選手を我慢して使って、成長してくれればと思っています。それを楽しみにやりますよ」

 そう続けた西村監督は「先発の候補はいるんです」と山岡、松葉、竹安、東明、K―鈴木、小林、山本ら若手の名前を列挙した。過去の実績を考えれば、いずれも期待はできても計算はできない。OBの山田久志臨時コーチも「1年や2年ですぐにとはいかない。育てないといけません」と西と金子が抜けた投手陣の整備には時間が必要だという認識だった。

 野手もそれは同じだろう。練習では、二軍監督から配置転換となった田口壮野手総合兼打撃コーチが、右翼のポジションに外野手を集めて、ビデオを撮りながら送球練習の指導をしていた。ビデオカメラは捕手の後方と二塁ベース横の2カ所。意図を聞くと、「ゴロを捕球してから送球までの足の運びやタイミングなどにズレがないか、基本的な動きを映像に収めて確認しようと。より分かりやすいようにですね」との答えだった。野手も地道に若手を育てていくしかない、ということだろう。首脳陣一丸となっての取り組みが花を開くのは2年後か3年後か。

 今季は我慢のシーズンになりそうだ。

【連載】山崎裕之のキャンプ探訪2019

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