若手に喝! ソフトBの打撃職人が語るプロ哲学と“長谷川流”

公開日: 更新日:

 ――それでは寂しい。

「せっかくプロに入ってきたのに、もったいないじゃないですか。仮にですよ? 僕が明日、球団から『クビ』と言われても、後悔はしません。だって、今日これだけ目いっぱい、練習をやりきったわけですからね。未来は自分次第なんです。僕はどんなに頑張っても、(現役は)あと5年でしょう。でも、若い選手は10年、20年と未来をつくれる。だからこそ、もったいない、と思うんです」

 ――筑後の二軍施設は立派だが、一方で「寮生はあまり活用していない」という声もある。昨季までチームに在籍していた寺原選手(現ヤクルト)も、日刊ゲンダイの取材に「環境に甘えているのかもしれない」と話していた。

「僕は寮生じゃないので、その辺は分かりませんが……。僕だったら、もっと有効活用するのになあ、とは思います。あれだけ立派なトレーニングルームもあるし……」

 ――長谷川選手の苦言以降、若手に変化の兆しは見えた?

「僕の発言がきっかけかは分かりませんけど……一生懸命やっている選手はいますよ。僕もいまはB組(二軍相当)で一緒に練習をしているので。そういう熱心な選手がいれば、周りの選手もオレもオレも、となる。ひとり頑張っている選手がいると、チーム全体がそうなるんです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性