“地元優先”ゆえの難題 竜ドラ1は星稜・奥川か東邦・石川か

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 2日の本拠地開幕戦で昨季リーグ覇者の広島に快勝した中日に、難題が浮上した。ドラフト戦略である。

 今季から与田監督が就任した中日は、生え抜き選手の育成を重点課題とし、昨年のドラフトでは岐阜出身の根尾昂(大阪桐蔭)を1位指名するなど、東海、北陸地区のいわゆる「地元選手」を優先的に指名する方針を固めている。

「中でも1位の最有力は星稜の最速151キロ右腕・奥川恭伸。同校OBである音スカウトが密着マークを続けている。センバツは2回戦で敗退したが、評価はゆるぎない。ただ……」と、中日OBがこう続ける。

「東邦のエースで中軸を打つ石川昂弥の存在です。知多半島の愛知県半田市出身で、名古屋の伝統校に進学したバリバリの地元選手。高校通算43本塁打を放つ長打力が魅力で、中日に限らず、他の11球団も三塁手として上位候補に挙げている。そこにきて、準決勝の明石商戦で完投勝利を挙げ、決勝の習志野戦では打っては2本塁打、投げては散発3安打の完封勝利。平成最後の優勝投手になった。当然、夏も再び注目を浴びますから」

 はたして1位指名は奥川か石川か……。秋まで予断を許さない展開になってきた。

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